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臨床検査を指示された時、患者さんが絶対、医師に質問すべきこと

 

 アメリカの医師は、患者さんの血液や尿などの臨床検査、胸部レントゲン、心肺機能、超音波検査、CT、MRIなどの検査をする時に、患者さんに詳しく説明をして、インフォームドーコンセントをすることが義務づけられています。

 

 もし、医師が説明をしない時には、患者さんたちは「なぜ、その検査をするのか」と必ず尋ねます。ところが、ニッポンの病院や医院は、ある意味、経営上のため、勤務している医師たちに、患者さんへの「検査」を多用させます。医師もまた、自分の診断に自信がないためか、それに当然のように従います。

 

 ですから、何かある≒医師は「ちょっと検査をしておきましょう」と言います。実は、 こうしたことが原因で「医原病」になる患者さんも少なくおりません。レントゲン撮影でも月に二度、三度、放射線を浴びたら、体に影響が出ないわけがありません。血液検査でも慎重に考えれば、採血の繰り返しによる感染症だってあ・り得るのです。

 

 さらに言えば、心臓カテーテル検査も安全だとは言えません。よく、検査入院をしていた患者さんが検査の途中で、「体力が持ちませんでした」といった理由で亡くなることがありますが、検査で死亡するなんて、医療ミスしか考えられません。患者さん側から見れば、いったい何のための検査のでしょう。

 

 ですから、医師の「ちょっと検査をしておきましょう」という言葉に対して、もっと患者さんは、自分の体に対しての防衛本能を持つべきなのです。そして、アメリカの患者さんたちのように、主治医に対して、自分を守る積極的態度でいてほしいのです。

 

 では、実際、臨床検査を命じられた時、患者さんはどう対処したらいいのでしょうか。

 

 私は、医師に対して、次のような質間をすることを提案します。

 

(1)なぜ、検査の必要があるのですか

(2)この検査で、どのようなことがわかりますか。また、この検査は診断や治療にどのように役立ちますか

(3)その検査は、どのような方法と順序で行われますか

(4)検査は苦痛を伴いますか

(5)その検査にはどのような危険がありますか

(6)その検査はどのくらい時間がかかりますか

(7)検査の結果は、いつわかりますか

(8)検査の結果を教えていただくとともに、検査結果のコピーをいただけますか

(9)検査の結果による、医師の臨床診断について知らせてもらえますか

 

 そして、自分が納得するまで間き、医師の回答をノートに書くなり、検査結果そのもののコピーをノートに張っておきましょう。奥ゆかしいニッポン人のなかには、「主治医の先生に対してそんなことはできない」と言う人もいるでしょう。もし、患者さん本人が聞けないのでしたら、家族がしっかりと聞いておくべきです。

 

 なぜなら、どんな小さな検査でも検査という以上、危険が伴うからです。しかも ニッポンでは、診察を疎かにして、すぐに検査をしてその結果で判断しようとする医師が激増しています。検査をすれば、病気を発見する判断の基準ができるだけでなく、金儲けにもつながります。まさに、医師にとっては一石二鳥というわけです。

 

 それもこれも厚生省が病院の機能や医師の質を評価せずに、金を支払うからです。これを解決しないかぎり、ニッポンにおいては検査の数は減らないでしょう。

 

 アメリカの裁判官が銀行強盗に「なぜ、銀行に入って強盗をしたのか」と尋ねたら、「銀行には金がたくさんあるから」と答えた話かおりますが、まさに患者さんが「なぜそんなに検査をするのか」と尋ねたら、医師たちは「検査をすればするほど金が儲かるから」と言うのと似ているかもしれません。

 

『名医発見』中野次郎著より