医療英語の翻訳会社BEST3

医学論文・治験文書・症例報告書・医療機器マニュアルなどの英語翻訳サービス

注入法を受けるときの注意点

 

 「注射でOOがなおせる」

 という宣伝文句をよく目にするでしょう。たしかに施行に時間はかかりませんし、受ける側としても簡単そうに感じると思います。

 しかし、「プチ整形」という形式で行われる、各種注射による美容目的の治療を受ける際には、注入される物質がどのような効果と副作用をもっているか、たとえば六ヵ月で消失するのであればどういう過程で体外に排泄されるのか、あるいは不活性化されるのかなど、施術を行う医師に詳しく尋ねる必要があります。何しろ美容目的で使用されるこれらの物質は、二〇種類にもおよぶのです。

 注入物のなかには、プラスチックのようなものが、小さな球形として含まれていることもあります。注入物内の小さな異物は、体外に排泄されることなく、ほぼ永続的に体内に残ります。

 注入法は、リスクと得られる効果を考え、あなたの理解のもとに施行されるべきものです。もし、六ヵ月後に注入物が完全に安全に消失するのであれば、ためしに鼻を少し高くしてみようといった目的で、これらの注入法を受けることはよいことかもしれません。しかし、このような使用方法は、場合によってはひどいしっぺ返しをあなたに与える危険性があることを理解しておいてください。

牛由来のコラーゲン注入

 いくつかあるコラーゲンの充填法のうち、歴史が古いのは牛由来のコラーゲンを利用するものです。コラーゲンを注入することによって、シワの底上げは達成されます。この効果は三ヵ月から六ヵ月続きます。その後、注入されたコラーゲンは体内に吸収され、もとの状態に戻ってしまいますから、この方法でシワに対処しようとするのであれば、三ヵ月から六ヵ月おきに注入を繰り返していく必要があります。

 注入されるコラーゲンは、粘度の高いものと低いものがあり、どれを使うかはシワの場所や術者の経験を加味して選択されます。

 このコラーゲンを注入するということは、牛の皮膚の一部がどのように処理されているかにかかわらず、人間の体内に取り入れるわけですから、アレルギー反応を起こす可能性があります。ですから、少なくとも四週間から六週間前にテスト注射を行い、本剤に対しアレルギー反応が生じないことをたしかめておく必要があります。ただ、このアレルギー反応は数回使用した後に突然に起きることもあります。確率としてはたいへん低いものですが、ゼロではないことを知っておいてください。

 このコラーゲン注射を顔面や身体の増大目的に用いることは、アメリカのFDA(食品医薬品局)は認めていません。また、牛由来であるがゆえに、現在、BSE狂牛病)との関係が取りざたされています。このことに対する製造業者の安全性の説明は、

 「使用されているコラーゲンは、アメリカのある場所で特殊に飼育されている牛から採取されており、狂牛病の危険はない」

 というものです。詳しくはコラーゲン株式会社か、またはFDAに問いあわせてみてください。

そのほかのコラーゲン注入

 このコラーゲンもしくはコラーゲン類似物質のなかには、自分の皮膚の一部を用いてそこから直接つくりだしたコラーゲンを注入するオートデルムと呼ばれる方法や、耳の後ろなどから採取した真皮層を培養して得られるコラーゲンを注射するイソラーゲンという方法も開発されています。

 ただし、オートデルムはかなりの大きさの皮膚を自分の身体から手術をして切り取る必要があります。効果は永久的ではないため、再度この方法でシワの治療を試みようとすれば、新たに皮膚を切り取っていく必要が生じます。

 一方、イソラーゲンはたいへん優れた方法に思えますが、一つの注射に対するコストが非常に高くなることと、従来のコラーゲン注入法と比べて効果が限定的なのではないかと考えられています。