脂肪吸引でセルライトを消せるか

脂肪吸引できる脂肪の層

 基本的に脂肪吸引が行われるのは深部にある脂肪層で、皮膚直下のものではありません。皮膚直下の浅い脂肪層に対する吸引法は一時広く行われたこともあったのですが、術後に皮膚表面に無用なデコボコを残す可能性が高いことがわかり、いまではあまり施行されなくな  っています。ただし、どうしても皮膚直下の脂肪層の吸引が必要な場合には、この手術に熟達している医師を訪ねる必要があります。

 一昔前には大きな顔を小さくする目的で、顔面に対する脂肪吸引が行われていた時代があります。しかし、顔面には吸引できる脂肪はごくわずかしかなく、なおかつ顔面には皮膚直下の脂肪層しかありませんから、この部分を無理やり吸引すると顔をデコボコにする可能性があります。

 このため現在では、顔面に対し脂肪吸引を行うことは少なくなっています。ただし、二重顎の解消や鼻唇溝直上の異常な脂肪の沈着には、吸引法は効果を発揮します。

脂肪吸引セルライトを消せるか

 セルライトとは、肌の表面がデコボコしている状態を指します。脂肪が多くて血行が悪いところにできやすく、主にお腹やお尻、太もも、ふくらはぎなどに生じます。

 かつて脂肪吸引の専門の医師たちが、セルライトを消すことを目的に皮膚直下の脂肪層に対する吸引を幾度も試みたことがありましたが、なかなか成果を上げることができませんでした。その後、セルライトに関する研究が少しずつ進み、いまではセルライトの治療目的に脂肪吸引を取り入れることはほとんどなくなっています。

 このセルライトの治療に関しては、多くの専門家がLPG社のエンデルモロジカルという理学療法の効果が高いとする研究成果を発表しており、現在はこの方法を含む脂肪吸引以外の理学療法に注目が集まっています。