ドナーの登録方法

 

 骨髄バンクにドナー登録したいと思っても、だれでも受け付けてもらえるというわけではない。財団の定めた条件によると、四つの点を満たしていなければならない。まず「骨髄提供の内容について十分に理解」しており、「年齢が二〇歳から五〇歳までで健康」でなくてはいけないし、さらに「体重が男性は四五キログラム、女性は四〇キログラム以上」あって、「骨髄提供について家族の同意を得て」いなければならない。最後の「家族の同意」であるが、これは欧米の骨髄バンクにはない条件のようである。しかし本人はその気になって、すべてのコーディネーションが進んでも家族に反対されて骨髄提供ができないということが、日本人の場合には可能性があるというので、この条件がついているようである。

 ドナー登録の方法は、その意志がある旨を電話かファックス、郵便で骨髄移植推進財団に問い合わせると、財団から最寄りの骨髄データセンターの記された登録用の(ガキが送られてくる。

 ここまででも、かなり面倒なやりとりが行われることになる。このプロセスも登録したいドナーが直接骨髄データセンターに申し込むなどの簡略化が必要だろう。

 ともかく、こうして紹介された骨髄データセンターに電話で予約を入れ、決められた日時に訪れることになる。そこで骨髄提供と骨髄移植を説明した三〇分ほどのビデオを見て、ドナーが将来体験するかも知れない骨髄提供についてセンターの医師から説明を受け、良く理解した上で登録が行われる。登録にはHLA検査のために、ほんの10ccほどが腕から採血されるだけである。このように現時点では、だれもが時間の都合のつく時に、自分で自由に登録に行く、というわけにはいかないのである。

 骨髄データセンターは、日本赤十字社の血液センター内に設けられているが、都道府県内にいくつか血液センターがある場合でも、すべての血液センターに骨髄データセンターがあるわけではない。ほとんどは一県に一ヶ所にしかない。ドナー登録にでかけるのに丸一日かけ、交通費に一万円も必要となるような地域に住む人たちも多いのである。しかも、いつ行っても受け付けてもらえるわけではない。基本的には平日のみで週一日だけというセンターも少なくない。福岡県の一部のセンターだけは土曜日午前中も受け付けているが、日曜日に受け付ける所は一ヶ所もない。これからドナー登録を増やしていくには、受け入れ窓口を広くしなければならない。献血事業も週末に拡大することで血液不足を解消できたという実績があるではないか。こうした状況が意味することは何であろうか。要するに、普通のサラリーマンはドナー登録をするのに仕事を休まなければならない、ということである。

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