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慢性骨髄性白血病のミスマッチ移植

 

 骨髄バンクで適応となる中心的な疾病の慢性骨髄性白血病(CML)についてです。

 慢性骨髄性白血病の非血縁者間の骨髄移植と、HLA不一致の血縁者間移植についての質問です。これは、三つの専門家の意見が大きく異なってきているものになっています。

  「ドナーが兄弟で、HLA一致の場合」はどの専門家も意見の差がなく、慢性期に移植を勧めています。

 ところが、血縁者で移植を行うのだが、「HLA一部不一致のワンローカスーミスマッチの場合」には、意見が分かれてきます。非血縁者間移植の数字が上がってきますが、化学療法の専門家が一九パーセント、自家移植の専門家が一〇パーセントなのに対して、同種移植の専門家は二五パーセントが非血縁者間の移植を勧めています。

 それから、「血縁者間ではツーローカスーミスマッチ」の場合です。移植を行えばかなり合併症が多いことが分かっているタイプですが、こうなりますと非血縁の移植を勧める割合がひじょうに高くなっています。ここで気がっくことは、同種移植の専門家がツーローカスーミスマッチの移植を勧める方は、ほとんどいないということが特徴的だと思います。

 「家族内にドナーのいない場合」は、非血縁者からの移植を勧めるという方が増えてきていますが、それでも「化学療法(主に、インターフェロンと(イドロキシウレアと思われる)だけでいく」、ということを主張されている研究者もいることを知っておいてください。

 急性骨髄性白血病の治療選択

 今度は急性骨髄性白血病(AML)ですが、「M5というタイプのAMLで、二四歳」という設定になっています。

 ここで兄弟間のドナーがいる場合は、化学療法の専門家は「化学療法をまずやってみよう」という比率がやや高くて、自家移植の専門家が「自家移植を勧める」という比率が高くなっていますが、いずれも「兄弟間で移植をやろう」という意見が多く、それがいちばん大きな道であろうと思います。

 ところが、「一つだけHLAが違う家族のドナーがいるワンローカスーミスマッチ」の場合になりますと、ひじょうに答がバラエティーに富んできます。このあたりから「自家移植がいいのではないか」という専門医が増えてきます・特に自家移植の専門家はヽ強く自家移植を勧めています。

 これが、「家族内でツーローカスーミスマッチ」になりますと、もう血縁者間の移植を勧めるというのは完全にゼロになります。さらに、非血縁者間の移植よりも自家移植を勧める比率が高くなる、という調査結果になっています。特に、自家移植の研究者は「自家移植を強く勧める」という傾向が明らかです。また、当然のこととして、この場合は「化学療法で頑張る」というドクターの比率も一般的には高い、ということになっています。それにここでは、「急性骨髄性白血病の初回寛解では、自家骨髄移植がいいのではないか」と考える専門医が増えつつあるということが読み取れるのではないでしょうか。非血縁の場合、時間的余裕が十分にない場合もあると考えられます。

 この他にも、成人の急性リンパ性白血病の調査があるんですが、成人では自家移植の人気が少し落ちまして、非血縁者間の骨髄移植が上がってくるという調査結果もでています。