個人年金保険とは

 

    個人年金保険は、あらかじめ定められた年齢から毎年一定額の年金が支払われる生存保険です。個人年金保険は、払い込まれた保険料を原資として、契約時に設定した年金開始の年齢以降、毎年年金が支払われるもので、死亡保障をできるだけ抑えて、老後保障に重点を置いているので、年金開始前に被保険者が死亡した場合は、通常、払込相当額が「死亡給付金」として支払われます。個人年金保険の場合、通常、保険料払込期間中の配当金は、保険会社に積み立てておき、その元利金を年金開始時点に年金の買い増しにあてるのが一般的で、積立配当金がある場合は実際に受け取る年金額が基本年金額を上回ることになります。また、年金開始後の配当金も年金の買い増しにあてるのが通常です。

年金の型と保険料の払い込み

 定額型は、基本年金が毎年一定であるものです。逓増型は、基本年金額が毎年あるいは一定期間ごとに増えてゆくものです。前厚型は、基本年金額が、年金受取開始から一定期間は高額で。それ以降はそれまでの一定割合に減らしてあるものです。

 積立型は、契約時から年金開始年齢まで、月払い、半年払い、年払いで保険料を払い込み、保険料の払い込み終了後に年金開始されるものと、一定期間据え置くことができるものとがあります。一時払い型は、まとまった資金を契約時にまとめて払い込み、通常、一定の据置期間をおいて年金が開始されます。

個人年金の派生商品

 個人年金保険の派生商品には、「終身年金」「保証期間付終身年金」「確定年金」「有期年金」「保障期間付有期年金」「夫婦年金」「変額個人年金保険」などがあります。

 終身年金は、年金開始後、被保険者が生存している限り一生涯にわたり年金を受け取れます。保証期間付き終身年金は、年金開始後の一定期間中は、被保険者の生死にかかわらず年金を受け取れます。保証期間中に被保険者が死亡した場合には、①継続して保証期間終了まで遺族が年金を受け取る、②残りの保証期間分の年金原資を遺族が受け取る、のいずれかを選択できます。保証期間終了後は被保険者が生存している限り年金を一生涯にわたって受け取れます。

 確定年金は、年金開始後、あらかじめ定めた年金支払期間のみ被保険者の生死にかかわらず年金を受け取れます。年金支払期間中に被保険者が死亡した場合は、①継続して年金支払期間終了まで遺族が年金を受け取る、②残りの年金支払期間分の年金原資を一括して遺族が受け取る、のいずれかを選択できます。年金支払期間終了後は、被保険者が生存していても年金は受け取れません。

 有期年金は、年金開始後、5年、10年などあらかじめ定めた年金支払期間中は、被保険者が生存している場合に限り年金を受け取れます。年金支払期間中に被保険者が死亡したときには、既払保険料相当額または年金原資からすでに受け取った年金の合計額を差し引き、残額がある場合にはその残額を一時金で受け取るのが一般的です。

 保障期間付き有期年金は、年金開始後、保証期間中は被保険者の生死にかかわらず年金を受け取れます。保証期間中に被保険者が死亡した場合は、①継続して保証期間終了まで遺族が年金を受け取る、②残りの保証期間分の年金原資を一括して遺族が受け取る、のいずれかを選択できます。保証期間経過後は、あらかじめ定めた年金支払期間中に被保険者が生存している場合に限り年金を受け取れます。

 夫婦年金は、夫婦のいずれかは生存している限り年金を受け取れるもので、加入時から夫婦年金として契約するもののほか、年金開始時に移行することができるものもあります。

変額個人年金保険とは

 変額個人年金保険は、資金運用の実績により、受け取る年金や解約払戻金などが変動(増減)する個人年金保険です。年金支払開始日の前日までの特別勘定の運用実績に基づき変動し、通常、年金額の最低保証はないので、運用実績により、基本年金額を上回る場合もあれば下回ることもあります。

 ほとんどの商品は運用対象の異なる複数の特別勘定の中から選択できますが、特別勘定が1つで選択できないタイプもあります。

 年金開始後は積立金を一般勘定に移行するタイプが一般的で、この場合、年金受取開始時に毎年受け取れる年金が確定し、その後は変動しません。

 年金開始前に被保険者が死亡した場合は、死亡給付金が支払われますが、その額は「死亡日の積立金額で払い込み保険料相当額を最低保証するというタイプがほとんどです。そのほか、年金受取期間は、保証期間付終身年金や確定年金が一般的ですが、保証期間付有期年金や夫婦年金を取り扱う保険会社もあります。保険料の払い込み方法には一時払いと、月払い、半年払い、年払いなどの分割払いがあります。配当金については、有配当と無配当があります。

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