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社会保険の民間保険の違い

 

 保険とは、保険制度に加入する経済主体がお金を出し合って共同の資金を作り、その加入した経済主体が現に経済的な不利益を被ったときにその共同の資金か支払いを受けるという仕組みです。

 簡単にいえば、みんなでお金を出し合って危険を負担し、事故がおきだ人を助けてあげる仕組みということになります。このような保険の仕組みは、大勢の人からお金を預かることや、事故の危険など専門的なデータも必要になることから、日本では商法という法律でさまざまな規制を含めた仕組みが規定されています。現在、民間の生命保険会社や損害保険会社はこの保険の仕組みの上に成り立っているのです。
保険の法則

 大数の法則とは、多くのデータがあれば、その中で起こる事故の確率を予測することができるという統計学上の法則をいいます。私的な保険制度は、まさに、この大数の法則を利用した確率論の世界でもあるわけです。

 たとえば、生命保険を例にとると、加入する年齢に応じて保険料が異なっています。これは、日本人の平均余命から死亡の確率を導き出しているためです。高で
加入すれば保険料が高くなるのは死亡する確率がより高くなることからきています。

 給付反対給付均等の原則は、リスクの高い人や高い保険金額が必要な人には、それに比例して高い保険料を負担させるのが公平であるという原則をいいます。

 たとえば、最近話題になったタバコを吸う喫煙者と禁煙者では肺がんになる確率が前者のほうが高いことから保険料も多く負担してもらうことや、病気がちの人と健康な人との死亡の危険や、生後間もない赤ちゃんと働き盛りの人が死亡した場合の保険金額の需要を考えてもらえばおわかりいただけます。 つまり、次のような方程式が成り立つように組み立てるということです。

  保険料 = 保険金額 × 保険金が支払われる確率

    収支相当の原則は、保険において、保険を事業とするところが受け取る保険料の総額は保険金の総額とつりあっていなければならないという原則です。個々の加入者について給付反対給付相当の原則が要求されるとすれば全体としても均衡がとれていなければならないとする考え方です。


社会保険にはどんな特徴がある?

社会保険制度では、次のような特徴があります。

●相互扶助

 社会保険制度は、歴史的な発展経過からも、社会的な事故に対して個人では対応でさないためお互いに保険料を拠出して助け合う相互扶助の精神に基づいて作れ
ています。

●強制加入

 私的な保険と違い、相互扶助や社会的事故などによって生活困難にならないための目的(防貧的な役割)もあることから、保険の運営に必要な絶対数を確保して長期的に安定的な運営を行うため、強制加入を原則としています。

●所得の再分配

 社会保険の保険料は、原則としてその人の所得に応じて負担することになっています。つまり、所得が高い人は保険料も高く収めるという制度です。また、そこには事故の確率なども原則として考慮されていません。

 このような仕組みの結果、所得の高い人から低い人に結果的に所得が移転することになるため所得の再分配の機能があるといわれています。

●国が運営者

 社会保険制度は、国が法律により制度を運営するとともに、制度の運営者(保険者といいます)にあたっています。

 このことにより、制度の長期的な安定と公平な処理、制度運営の経費が少なくなるなどのメリットが生まれています。

 また、費用の一部は国が負担する国庫負担も行っています。

私的保険とどこが違う?

 社会保険が原則として強制加入としているのに対して、私的保険は任意加入が原則です。また、私的保険では保険の技術的な原則に基づいて作られているのに対して、社会保険は、原則を守りつつ修正を加えています。

 社会保険では、保険料と保険給付は必ずしも見合ったものとはなっていません。健康保険の給付に出産育児一時金という給付があります。この給付は、子供を出産した場合に1子について35万円支給するというものです。健康保険の保険料は、給与に応じて納めるわけですが、高い保険料を納めた人も同じ金額の給付しか受けられません。

 さらに社会保険制度には、国が事務費などのお金を負担する国庫負担という制度があるため、厳密な意味で収支相当にもなっていないのです。