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情緒障害の例|登校拒否

 

 情緒障害のうち、特に教育との関係で注目されている例を取り挙げて、その症状、原因、治療、教育について述べる。

  登校拒否

 a。概要一一一一登校拒否は第二次大戦前にはみられなかった現象であるが、精神分裂病うつ病として誤診されたこともあった。この症状を示す例は、昭和30年代に増加し、40年代に急増してきた。その年齢も幼稚園児から始まり、小、中、高校生および大学生と広範囲な年齢層におよんできた。さらに大学を卒業し、就職をしたが、職場へ行くことを拒否する成人の例も現われている。こうなれば登校拒否の名称が適切であるかどうか疑問になる。

 b。状態像・症状-この症状・状態像は年齢によって異なる。しかし、発症当初は、目標の学校へ行く方向で行動をおこすがそれが徐々に後退し、玄関から先へ進まず、そのうち自分の身近な生活の拠点、たとえば自分の部屋や寝床から出てこなくなり、自分以外の人からの言語的または物理的要請にも応ぜず、周辺の人だちと厳しい争いとなる。あるいは頭痛や腹痛などの身体症状を伴うこともある。また先生や友人が恐しいなどの理由を訴えることもある。登校の時間が過ぎて、親が登校させることをあきらめると落着くこともある。

 このような経過を終えて、暴力をふるう時期、ついで怠惰な行動を示す時期に移る。この時期は、起床が昼過ぎ、時には夕方になる例もあり、大なり小なり強迫的な行動がよくみられる。最期に回復期に向かう。

 C。原因一一一多くの研究者によると、原因としては自主性の発達遅滞といわれている。耐性の訓練の場を経過しなかった子どもということにもなる。素直でよい子が突然この症状を示す例は、両親の支配的・+渉的な養育態度によるものが多い。また過保護で、溺愛的な両親に育てられた例には、いわゆるわがままな状態として登校拒否が生じる。いずれにしろ子どもの自主吐障害である。

 d。治療・教育一一一一一子ども自身が治療や教育の場へ現われることはほとんどないし、その実現も不可能である。そのため両親教育が中心である。両親の養育方針やその態度を変えることが中心課題になるため、両親の協力が必須条件である。このような事情から当該児の回復は半年から1~2年、長い例では4~5年におよぶこともある。回復には当該児の自我形成の改善が中心であるためでもある。