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情緒障害の原因と症状

 

 (1)原   因

 情緒障害の原因は、器質・機能的障害によるものと、環境との関係で生じ欲求不満などによるものに分けられる。前者は情緒障害というよりは情動障害というべきで、特殊の疾患の主要症状のひとつで、その疾患固有のものである。たとえばテンカン、自閉症、そううつ症、脳出血脳挫傷などの脳損傷その他があげられる。したがって、この種の情緒障害は脳の疾患・損傷によって必然的に随伴する症状といえる。このような理由からしてまず第一に医療の対象といえよう。後者は、欲求不満など心理的状況に端を発して、葛藤、抑圧、不安などがわきおこり、それらが持続し、錯綜した結果と考えられる。たとえば、登校拒否、神経症、心身症緘黙症、チックや夜尿などの神経性習癖、暴行、家出、自殺、虚言など各種問題行動が挙げ・られる。しかし、このように情緒障害の原因を二分することは、実際の症例にかかわる際、対応を誤る危険性もあるので極めて慎重に資料を集めることが大切であろう。

 (2)症   状

 情緒障害の症状は多様である。以下、その例を挙げてみる。

 食事習慣に現われる例としては、偏食、拒食、暴食などがある。

 排泄の問題としては、遺尿、夜尿、頻尿、遺糞症など、睡眠との関連では、不眠、夜驚、ねつきのわるさ、夜泣きなどがある。集団生活との関連では、攻撃的なもの、衝動的なもの、かんしゃく、臆病、極度の内気、ひとみしり、あきっぽいなどが挙げられる。人との関連でみられるものとしては、選択性無言症、緊張性無言症などの心因性無言症がある。あるいは精神身体的問題として、嘔吐、下痢、消化性潰瘍、潰瘍性腸炎、神経性食思不振、気管支喘息、チック、関節炎、心臓・血管系の頻脈、徐脈、皮膚に現われるとり肌、冷汗、じんましん、円型脱毛症など、また内分泌器管に現われるものとして、甲状腺機能亢進など数多くの症状が数えられる。このような症状は生活場面のあらゆる状況との関連で示される情緒反応である。また自律神経失調症として起立性調節障害自家中毒症、頭痛、発熱、便秘、やせや肥満などとしても表現されるのである。