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アメリカの非血縁者間移植

 

 

アメリカの血液学会による一九九〇年末の、非血縁者間骨髄移植の治療成績を見てみたいと思います。HLA完全一致の移植が三〇四人で、一座不一致が一五三人です。急性白血病の第一寛解期・第二寛解期の患者さん五八人と、慢性期の慢性骨髄性白血病の患者さん一一五人に行った治療成績は、一・五年生存率で三六パーセントです。ところが進行した状態の白血病、すなわち再発後のさらに再発した白血病では二〇パーセントです。

 

 再生不良性貧血の非血縁者間移植は二九例行われて、成績は二一パーセントとひじょうに悪い成績です。この悪い成績をどう評価するかが問題です。移植法の改善によって、非血縁者間の再生不良性貧血の骨髄移植の成績も良くなるのではないかと思われますが、ひじょうにこの数字は気になるところではあります。

 

 白血病というのは、GVHD白血病の残存細胞を駆逐する効果があり、HLA不一致とはある程度、再発防止に働いています。ところが、再生不良性貧血にはガン細胞はありませんから、GVHDは再生不良性貧血の患者に益するところがまったくなく、不利な点ばかりです。

 

 再生不良性貧血の非血縁者移植は、欧米の多民族国家ではひじょうに不利に働くと解釈します。しかし、逆に同質性の高い日本人には、これは有利に働くのではないかと思います。アメリカ人が苦労していることが、日本人ではおそらくプラスになって働くであろうというのが、今までの名古屋の東海骨髄バンクでの白血病の成績で一部証明され、これから類推して、まだ経験の少ない再生不良性貧血も、日本ではうまくいくのではないかと思います。