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同種骨髄移植と新薬:GVHDを抑える免疫抑制剤シクロスポリン

 

 現行の移植における種々の問題を解決するために、新しい薬剤がいろいろ開発され、移植成績の向上に貢献しています。

 

 例えば、GVHDを抑える免疫抑制剤シクロスポリンがその一つです。これをメソトレキセートというお薬と一緒に使うことで、GVHDを今までよりうまく抑えることができるようになりました。アシクロビルは帯状ヘルペスの、またガンシクロビルは、こわい間質性肺炎などの原因の一つとなっているCMV(サイトメガロウイルス)など、無菌室療法だけでは予防できないウイルス合併症の予防治療にひじょうに役立っています。

 

 CMV感染ではガッシクロビルと高力価抗CMV抗体を併用することもたいへん良い結果を生んでいます。さらに、好中球の回復速度を10日前後早くさせる遺伝子組換え型顆粒球コロニー刺激因子 (G-CSF)の登場は、移植後の細菌・真菌感染症の頻度を低下させるのに大いに役立っています。

 

 再生不良性貧血の患者において移植後に、このG‐CSFを使った場合と使わなかった場合の生存率を比較したものです。生存率もG‐CSFのおかげで上がる傾向がうかがわれており、大きな期待が寄せられています。

 

* サイトメガロウイルスヘルペスウイルスの仲間で、日本人は成人の九割が陽性であり、感染経験がある。弱毒で、健康な人の場合は感染しでも症状はほとんど出ない。だが糖尿病や膠原病エイズなどの基礎疾患があって抵抗力が低下していると、肺炎や肝炎、消化管出血などを起こし、しばしば死亡につながる。免疫抑制剤の使用が欠かせない骨髄移植のレシピエントにとっては、致死率の高い感染症である。感染していない患者には感染経験のある人の血液を輸血しないなどの注意が必要である。