東海骨髄バンクでの適合者

 

 

東海骨髄バンクの登録患者総数一三四八人の内で、さらに主治医に問い合わせまして照合の対象となった患者さんが七八六人おりまして、これが実登録者数となります。この七八六人と、HLAのタイピングが済んだドナー登録者二九〇〇人の方とを照合いたしました。すると、ひじょうに高い確率でHLAが合ってくることが分かります。HLAのA座とB座が合った方が、七四〇組もあります。その中で、今度はDR座という別のHLAの部分を見ます。そうしますと、この七四〇組の中から一八二組の一致する方たちが見つかりました。

 

 さて、このA・B・DRが一致した提供者と患者さんとの間で、最後にMLC検査という最終的な検査を一対一で行うことになります。一八二組のうち一〇九組のMLC検査をやったわけですが、そのうちでMLC試験が陰性、すなわち移植ができるという最終的な組み合わせが六一組生まれています。六一組という数、これは前から予想されていたことなんですが、やはり日本人の人種的な均質性というものを実証しているのではないかと思います。

 

 ところで、この中でもいろいろな事情がありまして、例えば提供者が見つかったのに患者さんが不幸にして亡くなったり、逆に移植をやらなくても良くなったという方もありました。そして骨髄移植を行うには骨髄バンクが仲人をやるわけですが、実際にOKが出て骨髄移植の確認がとれたのが四一組あります。そのうち三七組の骨髄移植が今年(一九九二年)五月二九日現在までに行われたということになります。

 

 この三七組という数をもとに考えますと、提供者では約八〇人に一人が骨髄を実際に提供したということになります。また、実登録者数七八六人という患者さんの方から考えますと、二〇名に一人の確率で非血縁の方から骨髄の提供を受ける機会ができた、ということになります。患者さん二〇人に一人という確率は、一九人に見つからないわけですから低いといえば低いんですが、決して規模の大きくないこのバンクでこういった機会が訪れるというのは、国のバンクのように大きなものができた場合には、ひじょうに多くの患者さんが望みを持てる可能性がある、ということを示唆しているのではないでしょうか。