外資系では最も成長性の高い企業の一つ:日本ロシュ

 

 

 日本ロシュもサンド薬品同様、スイス系。八六年以降発売された新薬が業績に寄与し、外資系の中では最も成長性の高い企業の一つになっている。

 

 売り上げトップ製品は八七年に発売された制ガン剤「フルツロン」。インターフェロンの適応症拡大を受けていない腫瘍用薬としては、大鵬薬品工業のUFTに次ぐ第一一位のシェアを確保している。

 

 「フルツロン」に続くのがセフェム系抗生物質ロゼワイン」、骨粗しょう症治療薬「ロカルトロール」、ACE阻害剤「インヒペース」の三品目。「ロカルトロール」は八九年に骨粗しょう症の効能拡大が認められて以来、急成長している。また、「インヒベース」はヽロシュグループ初の大型循環器官用薬といえ、今後の売り上げ推移が注目を J集めている。

 

 九三年八月に発売されたニューキノロン合成抗菌剤「メガロシン」も大型化が期待されている新薬だ。

 

 九二年七月に探索研究棟を新設し、さらに開発要員の増強を図るなど、日本国内における研究開発体制の強化にも注力している。

 

 新製品の投入と合わせてMRも増強し、九六年に外資系メーカーでトップ5入りを目指している。

 

九九年に売上高一五〇〇億円達成を目指す日本シェーリング

 

 日本シェーリッグはX線造影剤市場に革新性の高い新薬を投入し、急速に売り上げを伸ばしてきた。また、田辺製薬と開発・販売両面で提携し、循環器系用薬、中枢神経系用薬の分野でも品揃えの強化をはかっている。

 

 主力製品は、八六年に発売された低イオン性造影剤「イオパミロン」。年商六〇〇億円と超大型化し、わが国の医薬品売上高卜″プー○品目に入っている。

 

 八七年に第一製薬が同タイプの造影剤「オムニパーク」を投入し、こちらも超大型化しているが、今のところ「イオパミロン」がトップシェアを維持している。

 

 その第一製薬とは、超音波造影剤を共同開発中で、現在フェーズⅡにある。

 

 「イオパミロン」が超大型化したため、単品経営に近い状態になっており、今後の成長は新薬開発がカギを握っている。

 

 今後二、三年間でホルモン剤「トリキュラー」、降圧剤「イミダプリル」など五品目程度の発売が予定されており、手駒は揃っているといえよう。あとはどこまで売り上げを伸ばすことができるかだ。

 

 なお、同社は田辺製薬だけでなく山之内製薬明治製菓ともクロスライセンスを実施し、製品構成を増強しつつ、九九年に売上高一五〇〇億円という目標達成を目指している。