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医家向け目薬で50%近いシェアを有する参天製薬

 

 参天製薬は医家向け目薬で五〇%近いシェアを有する卜ップ企業。八七年に発売した合成抗菌点眼剤「タリビット」は、九一年度に売り上げI〇〇億円の大台を突破した後も拡大基調が続き、収益向上に大きく貢献している。

 

 九四年三月期は約七%の増収、一一%の増益を確保し、八期連続して最高益を更新する見通しだ。

 

 高齢化社会の進展を背景に、医家向け目薬市場は年率一〇%近い成長が期待されている。こうした成長市場であるにもかかわらず、参入企業は限定されており、他の医薬品市場に比べれば競争は厳しくない。

 

 競合が少なければ、最大手メーカーはスケールメリットをフルに享受できる。また、製品のライフサイクルも長く、市場の拡大とともに同社の成長も続くとみられる。

 

 同社の場合、「タリビット」だけでなく、抗緑内障点眼剤「チモプトール」、「ピバレフリン」、抗アレルギー点眼液「ザジテン」といった既存薬も成長性を維持している。

 

 向こう三年間で四、五品目の市場投入が予定されており、高成長市場での圧倒的な競争力がさらに強まりそうだ。

 

 

第一製薬と共同開発のカルシウム拮抗剤に大型化の期待

 

 同社は医家向けだけでなく、大衆向け目薬(「サンテ」シリーズ)も手掛けているが、目薬以外の分野での新薬開発にも注力している。

 

 開発中の新薬で最も期待されているのが、第一製薬と共同開発のカルシウム拮抗剤(Ds‐4823)だ。従来のカルシウム拮抗剤は、心臓と血管に及ぼす作用がアンバランスのものが多かったが、Ds‐4823はこうした欠点を解消し、心臓・血管にバランスよく作用するという。

 

 現在、フェーズⅢにあり、発売時期は九六~九七年になるとみられるが、年商一〇〇億円以上の大型化が期待されており、九〇年代後半の同社の収益拡大に貢献しそうだ。

 

 今期の研究開発費は約三五億円で、対売上高研究開発費率は六・五%、前期から○・五%アップした。一方、予想営業利益は一三三億円で、売上高営業利益率は二四・二%に達している。営業利益が研究開発費の四倍近くあり、研究開発費負担を十分吸収できる体力が備わっているといえよう。