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 伸び悩む準大手:大日本製薬、ツムラ、ミドリ十字

 

 一方、大日本製薬ツムラミドリ十字といった。準大手”クラスの業績は伸び悩んでいる。いずれも、得意分野の成長性が鈍化していることが響いている。

 

 大日本製薬は、合成抗菌剤の比率が高いが、同市場の既存の主力品のほとんどがすでに成熟期に入っており、同社の「フルマーク」も八七年の年商二三四億円をピークに年々売り上げが落ち、九二年には一〇七億円までダウンした。九〇年発売の「トスキサシッ」との世代交替も進んでいるが、まだ「フルマーク」の減少分をカバーできていない。

 

 ACE阻害剤「七タフリル」もピークを打っており、九三年発売のニューキノロン合成抗菌剤「スパラ」に大きな期待が寄せられている。

 

 ツムラ漢方薬市場で独自の地歩を築いているが、トップ商品の「小芝胡湯ツムラ」が伸び悩み、また漢方製剤全般の成長性が鈍化していることが収益面で足かせとなっている。入浴剤「バスクリン」も低迷しており、新製品を投入して巻き返しを図っている。ただし、経常利益の本格的な回復にはもう少し時間かかかりそうだ。

 

 ミドリ十字は、過去の成長を支えた血液製剤市場が適正使用ガイドラインなどによって急激し、経常利益はピークをつけた八二年一二月期の半分以下の水準にとどまっている。大型化が期待された白血球減少症治療剤「ロイコプール」も「グラン」、「ノイトロ ワジン」に押され、市場シェアは限りなくゼロに近い状況だ。

 

 末梢動脈閉塞症治療薬「リゲル」は年商二〇〇億円超と大型化しているが、これに続く大型新薬が発売されるまで、収益の本格回復は難しそうだ。

 

 このほか、近年は富山化学ミドリ十字ニューキノロン合成抗菌剤)、東京田辺製薬と北陸製薬(プロトンポンプタイプの抗潰瘍剤)、日本新薬明治製菓ニューキノロン合成抗菌剤)、吉富製薬と日本たばこ(制吐剤など)、富山化学とロシュ(脳代謝改善剤)といった具合に、中堅メーカー同士、あるいは中堅メーカーと異業種企業、外資との共同開発が活発化しており、成果が注目される。

 

 研究開発に関するリスクとコストを軽減するためには、共同開発は有効な手段といえ、今後はパートナー選び(あるいは選ばれること)も重要な戦略の一つになりそうだ。