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 最高益を更新する見通しの吉富製薬、科研製薬

 

 大手九社の中にも、領域を絞り込む動きもみえ始めており、中堅メーカーが生き残るためにはより専門性を強調する戦略を選択せざるをえなくなりそうだ。成長市場で革新性の高い新薬を開発すれば、大手とも十分渡り合えることは、歴史が実証済みだ。

 

 九四年三月期に二期ぶりに最高益を更新する見通しの吉富製薬の場合、神経系用薬が主力で、九〇年発売のカルシウム拮抗剤「バイロテンシン」が順調に伸びているほか、プロトンポンプタイプの抗潰瘍剤「オメプラゾン」の将来性も期待されている。

 

 「オメプラゾン」は当初の予想通りには売り上げが伸びていないが、武田薬品工業が同タイプの抗潰瘍剤「タケブロン」を投人したことで、市場が拡大に向かう公算が大きい。

 

 開発中の新薬のうち、日本たばこと共同開発した制吐剤「セロトーン」が上市される。制吐剤は、九二年にスミスクラインービーチャム(SKB)が発売した「カイトリル」が第一号で、「セロトーン」は二番手製品となる見込み。新たな成長市場として注目を集めているだけに、今後の展開が楽しみだ。

 

 科研製薬は、連続して最高益を更新する見通し。リストラ進展に加え、変形性膝関節症薬「アルツ」、末梢動脈閉塞症治療薬「プロサイリン」、抗真菌薬「メンタック」などがそろって好調で、高収益企業に大変身した。

 

 また、バイオ新薬「KCB‐1」を開発中で、初の床ずれ治療薬として大型化が期待されている。

 

 このほか、日本新薬東京田辺製薬扶桑薬品工業の業績は回復基調にある。

 

 日本新薬東京田辺製薬扶桑薬品工業の業績は回復基調

 

 日本新薬は六七年発売の前立腺肥大症治療剤「エビプロスタッ卜」が安定成長を続けているほか、高血圧・狭心症治療剤「セレクトール」などの新薬が収益回復に寄与している。

 

 東京田辺製薬は喘息治療薬「アレギザール」が伸張したほか、下期に投入した抗血小板剤(末梢動脈閉塞症治療薬)「アンプラーク」の増収効果も見込める。「アンプラーク」は三菱化成からの仕込品だが、同社初の年商一〇〇億円超の大型新薬に育つと期待されている。

 

 扶桑薬品工業は、主力の人工腎臓用透析液が順調に伸びている。トップシェア商品を抱えているだけに、市場拡大のメリットをフルに享受している。また、雪印乳業と共同開発の「EPO」がフェーズⅢにあり、これが戦略化されれば高成長も可能だろう。‘