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中堅メーカーも二極分化が進む参中外製薬追う大日本、小野、ツムラ

 

 日本の医家向け製薬メーカーで、大手九社に続く売上高を誇っているのが大日本製薬。以下、小野薬品工業ツムラと続く。以上三社の売上高は1000億円を突破しており、中外製薬を追っている。

 

 また、吉富製薬ミドリ十字科研製薬持田製薬参天製薬日本新薬キッセイ薬品工業富山化学扶桑薬品工業日研化学東京田辺製薬、帝国臓器製薬、日本ケミフア、北陸製薬などが売上高一〇〇億円を上回っている。

 

 大手九社に外資系の萬有製薬、大衆薬の大正製薬などを加えて、主要一八社とか主要二〇社、あるいは主要二七社(組み合わせはそれぞれ異なる)という呼び方をすることもあるが、製薬メーカーの売上高・利益の成長性は二極分化の様相を呈しており、明確に線を引くことは難しくなっている。大手の一角の売り上げがジリ貧となり、中堅メー力ーが高成長を続ければ、そのうち大手九社という呼び方も変わってくるかもしれない。

 

 大手の業績に肉迫する小野、参天、キッセイ

 

 九三年度の予想経常利益をみると、小野薬品工業三共、武田、山之内に続く第四位に位置しており、他の大手六社を凌駕している。

 

 また、参天製薬の予想経常利益は中外製薬に肉迫している。キ。セイ薬品工業も一一五億円を予想しており、田辺製薬を上回っている。

 

 予想売上高は、小野薬品工業が一〇八〇億円、参天製薬は五五〇億円、キッセイ薬品工業は五一〇億円、売上高では塩野義製薬の二分の一にすぎない小野薬品工業が、塩野義の約二倍の利益をあげ、田辺製薬の売上高の四分の一程度の参天製薬やキ。セイ薬品工業が対等以上の利益を稼いでいる。このことが、わが国の医薬品メーカーの現状を端的に表しているといえよう。

 

 高成長を続ける中堅三社の共通点とは

 

 高成長を続けている三社には、明確な共通点がある。いずれも領域を絞り込み(それも潜在ニーズの高い領域)、画期的な新薬を投入して卜ップシェア、あるいは卜ップに準ずるシェアを確保している点だ。

 

 ニッチ市場と呼ぶには売上高が大きすぎるかもしれないが、ニッチ市場で圧倒的な競争力を持つ新薬を持てば、高成長できるという見本のような企業群といえよう。

 

 ちなみに、東証一部上場で医薬品セクターに分類されている三四社中、九三年度に最高益更新が見込まれている企業は、小野、参天、キッセイ以外では三共吉富製薬科研製薬の三社しかない。

 

 ロート製薬を除く三三社中、九三年度中間期に減収だった企業が八社もある。三三社合計の売上高の伸びは前年同期比一・九%にとどまっており、薬価改定のなかった年としてはきわめて低調だったといわざるをえない。

 

 製薬メーカーの業績は、景気動向に左右されにくいとはいえ、業界全体としては成長性は著しく鈍化しており、業績の跛行色が強まっているといえる。九四年には、薬価の引き下げが実施されるだけに、大型新薬を)持てる者と持たざるものの格差がさらに広がる可能性が強い。

 

 研究開発費負担が収益に重くのしかかっている状況は、中堅メーカーにも当てはまる。大手の場合、足元の業績が悪化しても体力やこれまでの貯金でカバーできるが、規模の小さいメーカーはそうはいかない。

 

 研究開発費が営業利益を大きく上回っているような企業は、品揃えをはかろうとしても自ずと限界があり、研究開発の効率化を推進する必要がある。