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「現地で生み、育て、売る」-エーザイの基本戦略

 

「現地で生み、育て、売る。そうしないと国際摩擦を引き起こしてしまう」がエーザイの国際化の基本戦略だ。まず海外に研究拠点を設け、そこで創製したものを現地で開発、生産、販売するという国際展開を目指している。

 

 それぞれの民族によって発想が異なるので、日本人ではできない発想で医薬品の基礎研究を行なうことができる-これが海外に研究所を設立する最大のメリットだ。エーザイはボストンとロンドンに研究所を設け、ボストンでは、物を合成する研究では世界トップの教授と共同研究を、またロンドンでは、細胞レベルの研究では歴史の古いロンドン大学との産官共同研究を推進している。

 

 現在、アメリカでアルツ(イマー型痴呆治療剤「E2020」(日米同時開発)、抗潰瘍剤「E3810」(米リリー社と共同開発)、敗血症治療剤「E5531」の三品目を開発中だが、このうち「E5531」はボストンの研究所で合成したもので、アメリカで臨床試験を先行実施している。三品とも、大型化が期待されている新薬だ。

 

 イギリスでも抗血小板剤「E5510」、抗不整脈剤「E4031」の開発が進行中で、日米欧の三極研究開発体制が威力を発揮しつつある。

 

 ノスカール」の開発を欧米でも行なう三共

 

 三共は、糖尿病治療薬「ノスカール」の開発を欧米でも行なっている(九三年一一月現在ともにフェーズⅡ)ほか、降圧剤「エースコール」の開発も欧米で、抗うつ剤「RS8359」(宇部興産と共同開発)の臨床試験をヨーロッパで行なっている。

 

 「RS8359」は、日本ではまだ臨床試験に入っておらず、日本よりも患者の多いヨーロッパでの開発を先行させている。