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大型化が期待される糖尿病治療薬「ノスカール」

 

 患者数は多いものの、有効な治療薬がない病気はまだまだ多い。そこに、画期的な新薬が登場したら、まちがいなく大型化する。こうした潜在市場が大きい分野の治療薬も、

製薬メーカーの開発ターゲットになっている。

 糖尿病も、潜在市場がきわめて大きい病気の一つだ。食生活が豊かになり、運動不足が一般化するにしたがって急増する傾向にあり、患者数は全国で五〇〇万人はいると推定されている。

 

 かつては不治の病といわれた糖尿病も、今日では死に至ることはなくなっているが、合併症を引き起こす危険性が高く、難病であることに変わりはない。

 

 糖尿病治療薬は、経口血糖降下剤と注射によるインスリン療法が先行し、患者にとって利便性の高い経ロインスリン製薬の開発が待たれていたところ、ついに画期的な経口糖尿病薬が開発された。

 

 三共の「ノスカール」がそれで、九三年八月に製造承認を厚生省に申請しており、九五年にも発売される見通し。

 

 「ノスカール」は、従来の糖尿病薬とはまったく異なる、より原因療法に近い作用メカニズムで有意に血糖値を下げることができ、わが国の糖尿病患者の九〇%以上を占めるインスリン非依存型糖尿病治療のベース薬剤になる公算が大きい。

 

 革新的な新薬として認可される可能性が非常に高く、ピーク時年商七〇〇億円程度が期待されている。

 

 このシナリオ通りに事が運べば、国際的に通用する革新性の高い、国産の新薬がまた一つ誕生することになる。

 

 大手九社から九四~九六年に発売が予定されている新薬のうち、「ノスカール」は最も大型化しそうな新薬で、他にピーク時年商が五〇〇億円を超えそうな新薬は見当たらない。

 

 「メバロチン」に続くホームランは、また三共が打つことになる。

 

 なお、現在までのところ、糖尿病に伴う神経障害の適応を持った唯一の薬剤である

 

 「キネダック」(小野薬品工業)も、今後四~五年間は競合品が出現しないことから、息の長い成長が続くと予想されている。