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医薬品市場の成長性は薬効によって異なる

 

 医療用医薬品市場の成長性は、全体としては鈍化しているが、主要薬効別にみれば高成長市場もマイナス成長市場もあり、市場全体が成熟期に入ったわけではない。

 

 主な薬効としては循環器官用薬、抗菌剤、中枢神経系用薬、消化器官用薬、腫瘍用薬、呼吸器官用薬などがあげられる。このうち、薬価基準の改定が行なわれた九二年に、市場規模が前年の実績を上回ったのは循環器官用薬、腫瘍用薬の二薬効だけ。これに対して、抗菌剤はニケタのマイナス成長となった。

 

 循環器官用薬が伸びたのは、なんといっても「メバロチン」に負うところが大きい。腫瘍用薬は最も成長性の高い市場だったが、これは腫瘍に使用されていた薬剤が伸びたためではなく、インターフェロン製剤の適応範囲がC型肝炎に拡大したため。従来からの腫瘍用剤はほぼ横ばいだった。

 

 全体としては、新薬比率の高い薬効群が成長しているといえる。

 

 一方、薬効別に市場動向を分析することには限界があるともいわれている。たしかに、高脂血症用剤は動脈硬化用薬なのか代謝用剤なのか明確に区分することは難しいし、大型化しているEPO、GICSFなども、どの薬効に分類すべきか意見の分かれるところだろう。

 

 薬効区分の難しい医薬品が大型化しているのが最近のトレントといえ、その意味では新薬の開発にあたってはより柔軟な発想が求められているといえそうだ。