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ホームラン(超大型新薬)を打つための条件

 

 製薬メーカーの成長性を決定する最大の要因は、いうまでもなく新薬であり、今後も大型新薬の有無が二極分化の傾向に拍車をかけそうだ。

 

 いわゆるホームラン(超大型新薬)は狙って打てるものでもないが、それでも潜在ニーズを的確にキャッチできれば、ヒットは狙いやすいはずだ。

 

 ヒット商品(大型新薬)が誕生しやすいのは、患者が多いのに治療法が確立されていない分野、ライバルの少ない分野であることはいうまでもない。製薬メーカーにとってリスクは大きいが、開発できた際のリターンは、他社にとっては羨望の的になる。

 

 最近では、三共の「メバロチン」がホームラン狙いで実現した新薬といえ、国内市場で初めて年商一〇〇〇億円超の大型新薬になってしまった。ピーク時年商はヱ(○○億円前後が見込まれている。

 

 「メバロチン」のような超大型医薬品は、ガン治療薬、エイズ薬でも開発されない限り、二度と現れないともいわれているが、はたしてどうか。

 

 ところで、ガンは一九八一年以来、死亡原因の卜こフに位置し続けているが、五〇年までは日本人の死亡原因のトップは結核だった。しかし、現在では、結核は死亡原因のワーストテンにも入っていない。このほか、五〇年当時は上位だった赤痢やポリオなども、軒並み姿を消している。

 

 衛生環境の改善、食生活の向上、医薬品、医療技術の進歩などによって、結核など五〇年当時に死亡原因の上位を占めていた感染症は、多数の人々の死の原因となる病気ではなくなってしまった。

 

 これに対して、戦後一貫して死亡率を高め続けているのがガン。心筋梗塞狭心症などの虚血性心疾患も、ガンと同じように増え続け、八五年から死亡原因の第二位になっている。第三位は脳出血脳梗塞などの脳血管疾患。こちらは、七〇年をピークに減少に転じているが、依然として危険度の高い病気の一つに数えられている。

 

 こうみると、日本人の病気は戦後、感染症中心から成人病中心へと大きく変化し、医薬品に対するニーズも当然変わってきている。高齢化社会が進展するにつれて、成人病

はますます増加しそうだ。

 

 長寿社会の実現に一役買った医薬品だが、今後は成人病対策に挑まなければならない。どうやら、医薬品の開発に終点はなさそうだ。