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 業界再編は外資主導で行なわれる?買いやすくなった日本メーカー

 

 国際的な製薬メーカーにとって、世界第二位の医薬品市場である日本市場は、戦略上重要な位置を占めている。日本市場開拓への最も近道は、企業買収や資本参加であることはいうまでもない。

 

 したがって、日本の製薬メーカーの業界再編は、日本の大手よりもむしろ外資を核として行なわれる公算が大きい。

 

 八三年に米メルク社が萬有製薬鳥居薬品を買収して以来、しばらく大型買収はなかったが、九一年に米サール社が北陸製薬の株式の12.5%を取得したことで、今後M&Aや資本参加の動きが強まるかもしれない。

 

 実際、バブル経済の崩壊に伴う昨今の株安で、欧米の国際製薬メーカーからみれば、日 ノ本の製薬メーカーは買いやすくなっている。欧米では、一〇〇億ドル規模の合併、買収もみられるだけに、日本の株式上場企業といえども、うかうかしてはいられないのだ。

 

 もし、M&Aをかけられたら、防戦できるのかといったことも、製薬メーカーの経営課題の一つになっているといえるだろう。

 

 「いずれ外資系企業が日本の医薬品市場でシェア五割を占める」という予想が現実のものとなれば、日本の製薬メーカーの棲み分けも進みそうだ。

 

 日本の大手製薬メーカーは、特定の薬効分野に特化することなく、すべての薬効分野をカバーする研究開発体制をとっているが、競争力のなくなったところから、得意分野に特化した新薬開発を行なわざるをえなくなりそうだ。特化することは、生き残るための最良の道であると同時に、業界再編へのシグナルになるのかもしれない。ただし、現状では、こうした兆候はまったく見えない。

 

 わが国では、年商一〇〇億円以上の医薬品のことを。大型”と呼んでいるが、グローバルペースでは「年商一〇億ドル以上が大型」といわれている。このこと一つとってみても、スケールでは欧米勢が圧倒的に有利。体力勝負で、欧米の巨大メーカーに太刀打ちできる日本の製薬メーカーの数は、そんなに多くはないはずだ。

 

 医薬品業界の将来像としては、

 

 ①国際的に通用する新薬を開発できる企業、特定の分野で世界ナンバーワンの企業は、規模の大小を問わず生き残る

 

 ②開発力と体力のない企業は、外資の傘下に入るか、大手の系列に入るかの選択を迫られる

 

 ③世界的な規模でグループ化か進む

 

 ④研究開発部門は最小隕にとどめ、受託製造あるいは導入品販売中心のメーカーが増える

 

 といった変貌が予想される。

 

 いずれにせよ、外圧が業界再編の引き金となる公算が大きい。