医療英語の翻訳会社BEST3

医学論文・治験文書・症例報告書・医療機器マニュアルなどの英語翻訳サービス

合併・再編の嵐が吹き荒れる日 欧米では日常茶飯事

 

 

 欧米では、八十年代央から後半にかけて大型合併、大型企業買収が相次ぎ、国際市場における欧米製薬企業の勢力図も大きく変化してしまった。

 

 国際的製薬企業間の競争激化、膨らむ一方の研究開発費に対する危機感、先進各国の医療システムの差異などを背景に、欧米の製薬企業には生き残りを賭けた大転換期に直面しているとの意識がきわめて強く、リスクを軽減するために合併、買収の道を選んだと思われる。

 

 取引規模二億五〇〇〇万ドル以上の大型合併・買収劇は、ざっと見渡してみても、八八年にイーストマンコダック(米)がスターリングドラッグ(米)を買収、アメリカンホームプロダクツ(米)がAHロビンズ(米)を買収、八九年にはビーチャム(英)とスミスクライン(米)が合併、ブリストルーマイヤーズ(米)とスクイブ(米)が合併、 Zダウ(米)がマリオン(米)を買収、九〇年にはローヌープーラン(仏)がローラーグループ(米)を買収、ロシュ(スイス)がジ于不ンテック(米)を買収、。

 

 また、メルク(米)とデュポン(米)が合弁会社を設立するなど、ライバル同士の提携も活発化している。

 

 日本の大手製薬企業では、八九年に山之内製薬シャクリー(米)、藤沢薬品工業がライフォメッド(米)、九〇年に三共がルイトボルトーウェルク(独)、九一年に山之内製薬がヒストープロカデス(オランダ)をそれぞれ買収しているが、日本企業同士の大型合併はまだない。

 

 海外では、ある薬効分野で独走していた企業が、その分野で新薬を投入できずにシェアが落ち、結局、他社に合併されてしまうというケースが少なくないようだ。

 

 世界有数の製薬メーカーによる国境を越えた再編の動きは、医薬品消費地での研究開発、生産、自販といった企業戦略の表れでもある。

 

 こうした動きが、わが国の製薬業界に波及してくる可能性は十二分にある。