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不透明な新薬の承認と価格設定のプロセス

 

 高脂血症用薬だけでなくインターフェロン製剤も、今回の重点薬価引き下げ品目の対象になっているが、こちらのほうがより大きな問題を抱えているという。

 

 インターフェロンが初めて世に出だのは、今からおよそ一〇年前。異業種の東レが開発し、「夢の抗ガン剤」と騷がれたが、効き目が今ひとつということで、前評判ほどの市場にはならなかった。

 

 インターフェロンの薬価は、発売当時、類似の薬剤がなかったため原価計算方式によって算定されたといわれている。

 

 その後、欧米のメーカーや日本の他の製薬メーカーも相次いでインターフェロンを開発したが、欧米の薬価は国産のインターフェロンに比べて格段に安く、国産品の割高感が際立っていた。しかも、国産品の間にも著しい薬価差が存在していた。

 

 インターフェロンの適応範囲が限定されていた時には、薬価差の存在はそれほど問題視されなかったが、インターフェロンC型肝炎への適応拡大が認可され、急成長兄二年の売上高は前年比約五倍増の1600億円)したことから問題が表面化してしまった。

 

 C型肝炎への適応拡大の認可を得だのは、日本ロシュー武田薬品工業東レ第一製薬、住友製薬、シェリングープラウー山之内製薬インターフェロン四品目。この四品目、医療現場では「C型肝炎に対する効き目はほぼ同じ」といわれているが、実は著しい価格差が存在している。

 

 「同じ薬効分野の薬なのに、大きな薬価差があるのはなぜ」-こんな疑問が当然沸き起こってくるが、価格差が存在する理由はいっさい説明されていない。おそらく、過去に薬価算定ミスを犯し、それをひた隠してきたのだろう。

 

 算定ミスで生じた価格差を縮小するため(?)、今回の薬価改定ではインターフェロン製剤の薬価引き下げ率は13.5%~22.7%と、上下九%強もの差があった。